水遊びとお風呂

翌日から海で海水浴。子供は泳ぎそのものより、浅瀬で魚を追いかけたり、パパと砂浜でトンネルを作ったりする方が楽しそうだ。

日焼けするのも、苦にせず遊びまくった。昨年の事を思い出す、志賀島(しかのしま)の海辺だった。

「だいちゃん、海に来たよ、さあ、砂浜で遊ぼう、ほら、このお砂きれいでしょ」

と長女(ママ)が、呼びかけても、後ろを向き、

「うん、あとで……」

と言って、波打ち際になかなか来なかった。少し怖かったのか? 子供はふとしたきっかけで、急に馴染(なじ)んでしまう事がある。まったくその現象であった。

その翌日から、喜んで砂浜に転がっていた事など。今年はもうそんな事は覚えていない、と言った感じで慣れ親しんでいる。

夕方、海から裸で帰って来て、私と一緒に風呂に入った。タオルを湯船の中に浸けて、空気を入れて丸く風船を作ったり、指で水鉄砲をしてやる。

私は嘗て娘達が小さい頃、一緒に風呂に入り同じように遊んでやった。もう、あれから四十年近くなる。

まさに隔世の感ありである。

※本記事は、2021年3月刊行の書籍『孫の足音』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。