小さな会社が商品やサービスに高額をつけることに不安感や抵抗感があるかもしれませんが、案外自分たちが思うより顧客は気にしていないこともあります。

また、標準より高価な価格設定を行うには「勇気」が必要になります。自社の商品やサービスの強みにフォーカスしてください。「勇気」は自信から生まれます。だから、自社を愛し、自社の商品を愛する社員のいる会社は強いのです。

また、価格設定をポジショニングマップから考えることもできます。同業他社の価格より「高くする」ためにどんな付加価値をつけるのかを考えるのも一つの方法です。価値を金額に表すことは、とても重要です。

価格設定について一つ言えるのは、「自分を安く売らない!」ということです。社員の努力が商品となるのです。権限を持つ経営者が「値引けば売れる!」と価格の引き下げを行うことは自滅的行為となります。

高価な価格設定を行うには、当然サービスや機能を付加する必要もあります。製造業などは1円でも他社より安く提供する努力を日々行っているでしょうが、「価格」が取引先に提供する価値だとすると、ほかに自社より安く製品を提供する業者が現れれば、取引は継続されません。

高額価格にすることで、友だちである顧客との関係性を強固にするために利益を高め、その利益でさらに価値のある商品を提供し、一方で顧客サービス対応部門などを充実させ、売りっぱなしにしない点に経費をかけるなど、さまざまな方策が実現できます。

そして、重複しますが、ユーザーに「これ必要」と感じさせるのではなく、「これ欲しい!」と感じさせるための販売促進ツールなどを開発する力を生み出すことにもつながるのです。
 

※本記事は、2021年3月刊行の書籍『惹き寄せるチカラ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。