私のマーケティングバイブルは『7つの習慣』とアドラー心理学

私は自己の価値観にしたがって生きているので、楽しく毎日が過ごせます。その何気ない毎日の端々に幸せが実感できます。

このように自己の価値観を優先することにより、他人の価値観を認められるようになります。他人の価値観を尊重することにより、他人も自分の価値観を尊重してくれるようになります。そして、幸せを少し蓄えると他人に「おすそ分け」ができるようになります。

もちろん、アドラー心理学でいう「課題の分離」という概念を意識します。『7つの習慣』の理解と実践にも努めます。

そんな私が、それらの学びに加えて、マーケティングを実践してきた経験や海外で学んだこと、さらに長野県内の小さな会社の経営者との出会いにより学ばせていただいたことで得たものが、多くの経営者に知っていただきたいマーケティング的考え方「惹き寄せるチカラ」です。人や仕事を磁石のように引き寄せるチカラを私はそう呼んでいるのです。

私の経営するWeb制作会社・マーケティングコンサルティング会社では、この「惹き寄せるチカラ」を活用しています。弊社には営業担当もいませんし、自ら売り込みもしません。

もちろん、小さな規模なので不要だと言われればそれまでの話ですが、いまの時代に「営業担当から何かを購入する」というイメージは、「売りつけられるか? 断るか?」のような図式になり、もうこのようなシステムはある意味不要だと考えています。

それよりも例えば、「購入前相談係」「アンバサダー」「生活快適アドバイザー」などのような、専門家が商品説明してくれるようなイメージが必要であるように思われます。

つまり、売ることが目的ではなく、ユーザーに喜んでもらうことが目的でなければならないのです。もしくは、ユーザーの抱える問題や課題の解決策を提示できる人ではなければなりません。従来の「営業担当」のような、「買ってください!」の話だけでは、これから先の時代を生き残るのは難しいのではないでしょうか。

一方、「惹き寄せるチカラ」を蓄えると社員や顧客に勇気を与えることができます。

そして、何より仕事・家庭・遊び・社会という人生のタスクを楽しみながら熟していけます。それを知ってまた、「この人に仕事を頼みたい!」と自分の価値観を理解してくれる人を強力磁石のように惹き寄せることができます。

マーケティングとは、人が考え、人の心を動かすものです。自分だけに都合の良い自分勝手なマーケティングなど効果は得られません。たとえ効果があったとしても継続できないでしょう。

コンピューターも経営もマーケティングも、石を入れれば石しか出てきません。その逆に、心温かい人が多くの人に向けたマーケティングは、人の心を動かし、行動を促し、自分のお店(会社)の前に行列ができるでしょう。