出会い

2ひきがわが家にやってきてからぽぽのきょうだいを育てたいという人が現れて……

茶色い子犬を見つめてだっこしてほほ笑んで「大切に育てるよ」って言ったの。

おわかれするのはすこしさみしかったけどその言葉を聞いてぼくは安心した。

わが家には白い毛のぽぽが残った。その日ぽぽといっしょにきょうだいのお見送りをしたんだ。

ぽぽは1ぴきになってしまってちょっとさみしそうだったの。

だからぼくはできるだけぽぽの側にいるようにしたんだ。さみしくないようにって。

ぽぽはむじゃきで可愛くてぼくが側に行くと喜んでポーンポーンと何度もジャンプしてね。その姿が可愛くてそれで「ぽぽ」って名前をつけたんだ。

「ぽぽ」って名前を呼ぶととんできてぼくのそばにぴったりくっついた。そしてぼくのたいせつなかぞくになった。

それからしばらくして不思議なことが起こったんだ。

ある日ぽぽの犬小屋の周りをのらねこが歩くようになって遠くからこちらを見ていた。何度も何度も見ていた。それまで見たこともないのらねこだった。

「どこからきたんだろう?」ぼくは不思議だった。

それから毎日毎日のらねこは遠くからこちらを見ていた。

何日か経ったころ……のらねこはぽぽのすぐ側まで来るようになった。

そしてだんだんぽぽにくっついて体をすりよせたり顔をなめたり。ぽぽはのらねこのことが好きになって安心して側に行くようになった。

いつの間にか2ひきは仲良くなり体をよせてぽぽの犬小屋でいっしょにねるようになったの。

本当に不思議な出会いだった。

のらねこの目はまあるくてクルクルしていてね。だからぼくはのらねこに「くる」という名前を付けて呼ぶことにしたんだ。

ぽぽとくるの出会いはこうやって始まったんだ。

 
 
※本記事は、2020年10月刊行の書籍『ぽぽとくるのしあわせのばしょ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。