すぐに家事に追われる毎日が始まりました。

母は以前と変わらずです。
全部私がしなくてはならないので実家にいる方がよけいに仕事が多くて大変でした。
子供のお風呂は最初は昼間に夫の母が入れに来てくれたりしましたが、夫が仕事から帰ってから入れる事が多くなりました。

家に一緒にいる男が子供を抱かせてくれと言うので抱かせてあげると、男は私の目の前で、子供をベッドの上に落としました。
「え‼ 何しとんの」
私はものすごくびっくりして子供を抱き上げると自分達の部屋に子供を連れて行きました。

絶対わざとやったんだ。私はもうこの家にはおられやんと思い、夫が帰って来ると、この事は言わずに夫の家に行きたいと頼み込みました。

その夜に必要な物だけ持って私の実家を出ました。
私は子供に何かあったらどうしようととても心配で注意して様子をみていました。
でも夫に話したら大変な事になると思いだまっている事にしました。

病院代は母がどこかで借りてきた様でもともと夫から借りていたお金だから返さなくてもいい事になりました。

夫の住んでいたのは借家でかなり古く、赤ちゃんを育てるのにはあまり良くないと思っていました。でももうそんな事も言っていられなくなりました。

結局母に借したお金はほとんど返ってこなかったので、生活は苦しいままでした。
私も子供が保育園に入るまでは働けないので大変でした。 
私は毎日子供をおんぶしながら家の事をしていたのですが夫の母がまた大変難しい人でした。

ある日義母の物置を猫がぐちゃぐちゃにしたのですが義母はすぐに私に「なんでこんな事をするの」とおこってきました。

又ある日は義母の育てている花が枯れていると言って私をしかりに来ます。

水をやっておいてとも何も言わずにいきなりしかってきても、私にとっては迷わくです。
頼まれていたら気にかけておきますが、それどころでは無いのです。
私には考える事も多く気持ちに余裕がありませんでした。

夫の家の近くに夫の妹が住んでいて、ほぼ毎日の様に来ている時期がありました。
義母は夕方からの仕事が多かったのでお昼過ぎまでは時間がありました。
妹が運転して私と子供を連れて出掛けていました。
そこでも義母は私に言います。

「さくらちゃん、連れて来てもらっているんだからお昼代くらいは出したらどうなの」言いたい事は分かりますが、本当にお金に余裕が無い私は困りました。

色々と連れて行ってもらって気分転換にもなりますが、頻繁に連れ出してもらわなくてもいいとも思いました。
断りづらいですし、本当に義母にはなじめませんでした。

夫は自分のなじみの土地での生活になったせいか、今の生活がおもしろくないのか、毎日の様に飲みに出ていました。
だんだん朝帰りする様になったり、よくおこるようになりました。
お金が無いのは私のせいだと言うようになって、カベをなぐったりしました。
確かにそうですが私はストレスがたまるばかりです。

気ばらしに出掛けるお金も無く、子供と家の週りをぐるぐる回っているぐらいです。
夫はとてもうるさい男で、私が何をしているのかとても気にしました。
用事で実家に行っている時でも「どこにおるの? 何しとるの?」とよく電話を掛けてきます。

電話がなると私はドキッとします。
すぐに出ないといつも「そんな電話捨ててしまえ」と言ってきます。
スーパーで買い物中だったりすると出られない事はよくあるのに。

夫は子供をあまり大事にしません。大事にしている様子もあるのですが違うのです。お風呂に入れたりはしてくれますが、おむつを代えたりはしないし、あまり一緒に遊んだりはしません。

公園が近くにありましたが本当に数回しか連れて行った事はありません。
ある日デパートに行った時でした。夫は子供を肩車していたのですが子供が夫の頭をぽんぽんたたきました。
すると急に子供をたたきはじめたのです。

「親の頭をたたくとは何事か」とすごい顔をして子供をたたくのです。私は何事かとびっくりして夫から子供を必死で離しました。

夫はものすごくおこっていますが、私は「子供はだれでもするものだよ。まだ分けも分からないこんな小さい子供におこってどうするの?」と言って夫を落ち着かせました。

近くにいた人達が私達を見ていました。
夫はだまって車へ向かいました。私も急いで付いて行きました。
本当に自分の子供が大事だったら絶対そんな事はしないはずです。
私は夫の事をとても信用できないと思いました。