【前回の記事を読む】片乳で授乳をしてみるが…初めて分かった「おっぱいが二つある意味」

2章 家族 ~私を支えてくれた人たち~

長男とお嫁ちゃん

お嫁ちゃんという娘の存在にケンさんはデレデレとなった。

お嫁ちゃんが、母の日に初めてお花をプレゼントしてくれた。その後も花に限らず贈り物が上手で相手のことを慮れる人だと思う。

私の好物「お煎餅」や父の日にも大好物の「いなり寿司」であったり、買い物袋が有料化になる直前のタイミングにはワンタッチの丈夫なエコ袋をプレゼントしてくれた。今では毎日持ち歩いていて必需品となっている。そんな風にプレゼントした時に喜ばれる物を考える楽しさをお嫁ちゃんから学んだ。

相手のことを大切に考えてプレゼントをセレクトすると、それはプレゼントと一緒に伝わってくる。

私はプレゼントが下手で、失敗したことがある。

島根県の「隠岐の島のあごだし」が美味しいので誰にでも喜ばれていたため、ある50代の独身女性に迷いなくプレゼントをした。しかし、喜ぶと思っていたが違った。

「これは何でも使えて万能です。どんな料理でも合うし美味しくなるよ」と手渡したが、

「ええええー。私は料理しないから」

「そうなの(ショック)。でもね冷凍野菜のホウレンソウやオクラなどに島のあごだし入れて、乾燥ワカメをパラパラするだけで最高のインスタント汁よ」と押し切り手渡した。

思い測る「慮る」力が私はまだ未熟だった。

あの人は何が好きかな? など相手のことを楽しい気持ちで考えると、その思いは必ず相手に伝わるはずだ。

そして、贈る人が相手に届く想いを楽しんで受け取りたい。