評論 詩 ウェルビーイング 2023.06.23 【詩】若いって、なんでも始められるけど、なんにもできないから Reflect On Myself 【第4回】 クリタ ヒロシ ウェルビーイングを実現する、新しい詩集のある生活。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 日常を感性豊かに切り取った写真とともに送る、等身大の言葉たち。晴れやかな青春、未来への希望、立ちはだかる現実への諦念、自己の模索。今の自分を映し心に寄り添う言葉が、きっと見つかる――。※本記事は、クリタヒロシ氏の書籍『Reflect On Myself』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 Reflect On Myself
エッセイ 『59才 失くした物と得た物』 【新連載】 有村 月 結婚してから35年、「愛」はなくとも「情」は生まれる ダンナが死んだ―まさかの現実。自覚はなかったが、この時から私の「おひとりさま」は始まろうとしていたようだ。たしかにダンナは肝臓の数値が悪いと1ヵ月半入院したものの退院、体力も少しずつ戻りはじめ還暦祝の1泊旅行もし、そのたった1週間後にはこの世からいなくなるなんて、頭の中のすみっこにさえなかった事。よくいう野球の九回裏2アウトからの逆転満塁ホームラン的な。その1年半前、最愛の母が「くも膜下出血」で…
小説 『ネムとジド』 【第2回】 喜田 美樹 「やっぱり、うちじゃ飼えないよ。かわいそうだけど、ねているうちに、すててこよう」 そこで指に乳をつけてさしだすと、ぺろぺろとなめ、そのうちに、皿に頭をぶつけながら、なめだした。なめおわると、いねむりをはじめた。おしりがぬれて、水のようなうんちがでている。指でぬぐうと、母犬になめてもらったように、安心しきってねてしまった。ネムは子犬をだいて、ペチカ(暖炉)のわきの、ワラぶとんをしいた小さなベッドにいって、よこになった。夕方かえってきた、母さんのミレンカは、ネムをみておどろいた。…