【前回の記事を読む】圧巻の景色…絶滅危惧種・ひめさゆりが咲き誇る高清水自然公園

日本編 夏

足元にコマクサの家稜線は

標高千八百四十一メートルの熊野岳から標高千七百五十八メートルの刈田岳へ、コマクサを求めての稜線歩き。足をとられるようなガレ場でした。そこには高山植物の女王と呼ばれるコマクサの花が、その名に相応しく凛と咲き、又、葉はミルキーグリーンのようななんとも言えない色で花をひきたてていました。

途中、コバルトブルーの御釜に息を飲み、下山後、ミルキーブルーの蔵王温泉に入浴し、肌はサーモンピンクでつるつるになったかも?

宮城県、山形県 熊野岳~刈田岳

2001.7.12

霧の中紫陽花山が浮かびくる

霧が晴れ、あたりを見渡すと、一面の紫陽花。ここは“みちのくあじさい園”。四百種四万株の紫陽花が約二キロの散策路に植栽されています。澄みきった空気の樹間を歩くと森林浴ならぬまさに紫陽花の咲花浴。生気を養いました。歩くのが苦手な人は運転手付きのカートに乗って、のんびり紫陽花を楽しむ事ができます。

ここで山紫陽花「(くれない)」を買いました。仲間から離れ一人ぼっちで我家に来た「紅」は毎年元気に美しい花を咲かせ頑張っています。

岩手県一関市 みちのくあじさい園

2013.7.22

登山者にイブキトラノオ尻尾振り

標高千三百七十七メートルの伊吹山は日本海型気候と太平洋型気候との境にあたり地理的な環境条件の要因で高尾山に次いで日本で二番目に植物の種類が多いそうです。なんと千二百種類もの植物、それも珍しい花や薬草の宝庫。

駐車場と山頂は三本の登山道で繋がっていますが、一番お手軽な中央登山道は二十分程歩くと山頂に到着します。どの登山道にも花が咲き乱れ、名前の前にイブキがつくトラノオ、スミレ、フウロ、トリカブト、ジャコウソウ他、どの地点に立っても花畑の中にいるようです。尾根では日本カモシカが楽しむ私を眺めていました。

山頂は滋賀県米原市 伊吹山

2003.7.31