書紀では、「子代を立て、亦屯倉を置く」という表現が出てきます。これは何を意味しているのでしょうか。子代(その領域と、そこで働く田部の民や、そのための倉庫である「みやけ」を含んでいる権力者の所領と考えられます)や屯倉(みやけ)は、そこが新たに開墾したものでなかったとしたら、これは「大王(天皇)」が実力で、その長から奪い取ったことを意味しています。それ以外に考えようがないのです。しかし、従来から、書…
[連載]僕の古代史
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歴史・地理『僕の古代史』【第5回】橋本 正浩
「官家」は「官(つかさ)の家」なので「役所」。これを「みやけ」と呼ぶには抵抗がある
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歴史・地理『僕の古代史』【第4回】橋本 正浩
朝廷の直轄領を表す「屯倉(みやけ)」。民衆にとっては「穀物倉庫=御宅(豪族の屋敷)」
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歴史・地理『僕の古代史』【第3回】橋本 正浩
故郷を「国」と呼ぶ理由は?古代の「みやけ」=里、郷=クニの名残!
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歴史・地理『僕の古代史』【第2回】橋本 正浩
国家が先か屯倉(みやけ)が先か?「みやけ」の本来の意味は…
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歴史・地理『僕の古代史』【新連載】橋本 正浩
稲作の広がりに併せて全国に広がった、古代社会の基盤と思われる「みやけ」の解明