そこまで

さわやかな風がふく。

「ぽぽ! 散歩へ行いこうよ」とぼくがさそうとぽぽはうれしくて飛びついてきた。

散歩が大好きでわくわくしているみたい。

用意ができるとぼくは

「くる! いっしょに散歩へ行こうよ!」と

声こえをかけた。

だけどくるはチラッとこちらを見ているだけ。

ぽぽといっしょに歩き始めるとあとからくるもトコトコついてきて。

後ろを歩き始める。

トコトコトコトコ……

トコトコトコトコ……

くるは最初の曲がり角まで来るとコンクリートのかべに飛びのってお見送りするの。

 

「行こうよーいっしょに行こうよー」と声をかけてもいつもそこまで。

ぽぽとぼくは広場でシロツメクサをつんで水たまりをぬけてちょうちょを追いかけ少し遊んで家へ帰る。

くるはねぽぽが帰ってくるのを待ってるの。ぽぽの犬小屋の中に座わって待ってるの。安心の場所があるんだね。

ぽぽとくる。

しあわせの場所。

大好きな場所。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『ぽぽとくるのしあわせのばしょ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。