第1章 幼少期~中学時代

【ソフトボール】

小学生の頃のある日、父兄参加のソフトボール大会があり、母が参加してくれた。

母はぽっちゃり体型だったが、ボールがバットに当たると打球が飛びそうで私はひそかに期待していた。

母の打順が回ってきて、母は私の予想した通りもの凄い打球を外野に放った。

そして母は3塁へと走り出した。。

【祭り】

私の地元では“ホタル祭り”というお祭りが毎年あり、私が小学生の頃、お祭りのイベントでじゃんけん大会があった。

私も参加したが、1回戦で敗退した。

しかし、同級生の梅ちゃんは、見事優勝した。優勝賞品は畳2畳という、わけの分からない商品だった。

イベントが終わり、出店の焼き鳥などを友達と買っていると、人混みの中、梅ちゃんは背中に畳をしょって、半泣きで歩いていた。

【釣り】

小学生の頃、父に連れられ兄と初めて魚釣りに海へ行った。

入念に餌の付け方やリールの巻き方などを兄と私は父に教わった。

そして、兄が先に竿を振り、海へ釣り糸を投げ込んだ。

私も負けていられないと、餌をつけ竿を持ち、大きく振りかぶって海へ向かって釣り糸を投げた。すると

兄 「イタタタ、痛い痛い」

と言う。

兄の方を見ると私の投げた釣り糸の針が兄の耳に引っかかっていた。

私が初めて釣ったものは兄だった。