私は失われた三〇年が日本の若者をどれだけ不幸にしているかをよく知っております。
政党を立ち上げ、これまでの政治と行政の不作為を正してゆく所存です。
国のシンクタンクの理事長を務める武藤亜希子は、数々の政策提言を政府に行ってきた。しかし、ほとんどは黙殺同然の扱い。
国の行く末を思うがゆえ、政府のこれ以上の怠慢は許すわけにはいかない。
武藤は新党を立ち上げ、自らの手で政策を実現させることを決意する――。
政権獲得に必要なのは閣僚候補、選挙資金、そして国を想う信念。ゼロから闘う彼女達は勝利を掴み取り、この国の未来を変えることができるのか。
著者渾身の政治小説第3弾。
価格:1100円 +税