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令和6329日号第1397回
倉田 裕美

乙女椿の咲くころ

ISBN 9784344933309 判型 4-6 140ページ
乙女椿の咲くころ

第二の人生、第三の人生、予想だにしなかった展開と悲喜こもごもの日々――
見上げた満天の星空が励ましと希望を与えてくれる。これまでの紆余曲折を愛しく振り返る私小説。

「だいぶ経ってから帰ってきた父は、腕に椿の苗木を一本抱えていた。そのまま黙って庭の隅に行き、スコップで土を起こして穴を掘り、その苗を植えた。後から見に行ってみると、父が植えたその細い椿の木には、『乙女椿』と書かれた名札が付いていた。娘の門出の記念に、この苗木を植えた父の心を思い、胸がちくちくしたのを覚えている。」 (本文より)

価格:1000円 +税

目次

  • 【目次】
  • 一  両親の苦難
  • 二  神戸
  • 三  東京へ
  • 四  豊中へ
  • 五  大人の世界へ
  • 六  第二の人生 結婚 子育て
  • 七  分岐点
  • 八  妻の自立
  • 九  老老介護
  • 十  埼玉へ
  • 十一 人生の終盤

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