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令和6420日号第1419回
柳谷 郁子

となりの男

ISBN 978434493064-3 判型 4-6 302ページ
となりの男

小説家になる夢を捨てきれず、勤めの傍ら小説を書き続ける主人公の男の家に、小中学校の同級生・湯川秀樹が風呂敷包いっぱいの原稿を抱え、「作家になりたいんや」と押しかける。
鼠のような目をした湯川は、うすのろぶりを皆に馬鹿にされ続けてきた奴だ。
しかし、その可笑しな感性を生かし、常人には作り得ない作品世界を作り出せるのではないか……。
蔑んできた男が、自分が心から欲している才能を隠し持っているかもしれないという期待と嫉妬。湯川のことが頭から離れなくなった男は、いつしか湯川を題材に小説を書き始める――。
表題作「となりの男」ほか、「ユタの肖像」「桜かがよう声よ」「水門」
全4篇の人間の本質に迫る短篇を収録。

価格:1200円 +税

目次

  • 市井の人々の心に泡立つ、生々しい情動を見事に描き出した珠玉の短篇小説集。
  • 【目次】
  • ユタの肖像
  • 桜かがよう声よ
  • となりの男
  • 水門

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