喜歌劇『クローディアスなのか、ガートルードなのか』

登場人物

クローディアス … 先王の弟、後にデンマーク国王
ガートルード …… デンマーク王妃、ハムレットの母
ポローニアス …… 内大臣
ハムレット ……… 先王の息子、デンマーク王子
女官長
執事
肉屋
肉屋の女房
パン屋
酒屋
酒屋の女房
大工
鍛冶屋
伝令

デンマーク・エルシノア城内および城下での出来事。

舞台の平面(平舞台)に二段重なる様式の馬蹄形三層の舞台装置。

上舞台と中舞台の両端は「廊下」となって上手・下手袖まで伸びている。

上舞台には左右対称的に二本の柱が立っている。

上舞台中央奥に、国王・王妃登退場のための階段が設置されているが、客席からは見えない。

場面設定として、テーブル・椅子・ソファなど小道具を用いる場合もあるが、原則的には何もない空間である。

第一幕

第一場

テーマ音楽。
劇場内に闇が広がる。音楽「民衆のソング」。徐々に舞台に光線が射しこんでくる。
静止していたオブジェのような塊(民衆八名)が動き出し平舞台いっぱいに広がる。
〈ソング&ダンス〉がダイナミックに展開される。

山はいつからそこにある
山はいつからそこにある
海はいつからそこにある
海はいつからそこにある
そんなこたぁ おら知らネ おら知らネ
お城はいつからここにある
お城はいつからここにある
この道 どこまで続いてる
この道 どこまで続いてる
そんなこたぁ おら知らネ おら知らネ
知らなくたってかまわねぇ
知らなくたって生きてける 生きてける
星はお空に散らばって
月はすまして浮かんでる
ニワトリ威張って時告げりゃ
お天道様が顔を出す
星はあわててかくれんぼ
月はこっそり消えちまう
朝昼晩の繰り返し
繰り返し 繰り返し
ヒトの命も繰り返す
ヒトの命も入れ替わる
入れ替わる 入れ替わる
ああ
ヒトはいつまで生きられる
いつまで生きられる
ああ
ヒトはいつごろ死んじまう
いつごろ死んじまう
そんなこたぁ おら知らネ おら知らネ
五十年かな ねぇあんた
明日かもねぇ どう思う
そんなこたぁ おら知らネ おら知らネ
知らなくたってかまわねぇ知らなくたって 生きてける 生きてける

音楽の終わりとともに、舞台暗転。

※本記事は、2019年8月刊行の書籍『雪女とオフィーリア、そしてクローディアス』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。