その日も、あかねが淳美の家に着いたときには正午を30分回っていた。

「ごめん、所用ができちゃって家を出るのが遅れちゃった」

「いいよ。さあ、早く上がって。お昼ご飯が冷めちゃうといけないから」

淳美はミートソーススパゲティとサラダ、オニオンスープを用意していた。あかねはミートソースにビン半分の量のタバスコをかけた。

それを見て淳美が言った。

「あいかわらずね。実は足りるかどうか、ちょっと心配だったの」

食事を終え、淳美は自分にはコーヒーを、あかねにはレモンティーを入れた。

「レモンをもう一、二枚入れてくれないかしら。酸味が足りないみたい。辛いとか酸っぱいとか、あたし、そういう刺激がたまらなく好きなの。いつも刺激を求めていたいのかもね。で、相談って何?」

淳美はスライスしたレモンの皿をあかねに手渡し、向かいの椅子に腰かけた。