第2章 リズムメイク

9. シーンリズム

映像作品はカットで構成されたピラミッド

映像は「カット」の組み合わせである「シーン」、「シーン」の組み合わせである「シークエンス」によってピラミッドのように構成されています。

カット

映像素材の一片、映像作品の最小単位

シーン

カットの集合で構成された1場面(食事シーン、公園シーン、放課後シーンなど)

シークエンス

シーンの集合で構成された大きなくくり(導入部、展開部、終結部など)

[図1]カット、シーン、シークエンスの関係

シーンの組み立てにもリズムは必要

ここまではカットの組み立てという視点からリズムメイクを解説してきましたが、シーン、シークエンスという大きなくくりにもリズムは必要です。

シーンのリズムメイクも基本的にはカットと考え方は一緒です。カットの集合体であるシーンを1つの塊として捉え、一定のパターンと適度な変化でビートを作り出していきます。
 

[図2]シーンリズムの具体例

ストーリー展開とシーンリズムは別物

シーンリズムはストーリー展開と混同してしまいそうですが、ストーリー変化のおもしろさと、リズム変化のおもしろさは別物です。

リズムメイクの基本は、映像を「意味」ではなく「記号」として捉えメリハリをつけることにあります。そのため物語におけるシーンの組み立てと並行して考えてください。

ストーリーとリズムがうまく合わさると相乗効果で何倍ものおもしろさを生み出します。

※本記事は、2020年5月刊行の書籍『伝わる映像 感情を揺さぶる映像表現のしくみ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。