【前回の記事を読む】今日から実践できる疲れにくい歩き方!生活に密着したヨガ

丹田完全呼吸法

ヨガの整体で、呼吸がしやすくなる身体と心を創りましたら、次は深い丹田完全呼吸法で丹田力のさらなる強化を行ないます。

〔呼吸の意味〕

水は2日ぐらいなくても生きられるし、食物がなくても3週間〜70日の間、人間は耐えられるそうですが、呼吸が数分できないと、生きてはいけません。呼吸することは、この地球上で肉体を持って生きている証です。呼吸という意味は阿吽(あうん)の呼吸、呼吸をつかむ、息が合う、空気を読む(その場の雰囲気、状況の理解)が含まれます。

〔深い呼吸になると「空気を読める人になる」〕

深い呼吸になると、落ち着いた繊細な感性が磨かれ、場違いな行動や不用意な言葉がなくなり、人生のあらゆる面で気配りができる人になります(真我の自分が表現される)。また、相手の呼吸がつかめるので、不用意に相手を傷つけなくなるので、対人トラブルが減ります。

〔浅い呼吸の人は「生きることに行き(息)づまる」〕

呼吸の下手な人、つまり呼吸が浅い人は、「行き(息)づまる」という表現が如く、生きていくのが苦手であり、精神的に追い詰められて、うつになったり、肉体の疾患が発現して、辛い心の状態で人生を過ごさなくてはならなくなってしまいます。一日5分でよいですから、今の自分の呼吸を見つめ、深い呼吸法を実行して心を安定させ、自分を見失わないように、仕事や人生を有意義なものにするために役立ててください。

〔丹田完全呼吸法を7時間続けた、「空」体験!〕

真我実現内観瞑想ヨガの私の師匠であります、原久子先生が8時間、丹田呼吸法を一睡もとらないで朝までおやりになり、その結果、あくる日は心身とも、軽くさわやかで、頭も冴えわたって仕事がはかどったという体験談を話されました。

そこで、私もその快感を体験するために、呼吸法を7時間やり続けたことがあります。水分のみを少し摂り、呼吸法を続けたところ、体重が無くなったかのように身体がとても軽く、空(くう)の如く感じられ(空=体重がありますがまるで存在しない感覚)、心身ともにすっきりと、とっても幸せな感覚体験をしました。

しかも、なんと、朝から何も食事を摂っていないのに、空腹感はまったくありませんでした。呼吸法を続けると、スリムになるな! という実感をした体験でした。

みなさんも一回、7時間ほど、この丹田完全呼吸法を、座法を変えたりしながら、体験されることをお勧めします。この快感にはまってしまうでしょう。

普段は毎朝5分ぐらい、朝起床時に行なうと、血中の酸素が増え、寝不足の不快がとれて身体も心も目覚めがよく、頭の働きもスッキリ! します。また、夜寝る前10分、ふとんの中で横になった状態でも呼吸法を行なうことができます。これにより、脳内でメラトニン(睡眠ホルモン)が生成されて、深い眠りをとることが出来ます。呼吸法は、歩行時、電車の中(ただし空気の綺麗な場所で行なってください)、海や山など、その気になればどのような場所でも行なうことができるのです。