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同業種交流

われわれは自分の経験や学習に基づいて意思決定をして生きている。赤ちゃんだってお腹がすいたときに「泣き声を出すとオッパイがもらえる」ということを経験から学んでいるのかもしれない。いや、本当は赤ちゃんが空腹時に泣くのは経験から学んだのではなくてDNAとして本能に組み込まれていることなのかもしれないが、少なくとも経験が人間の行動の道標(みちしるべ)になるということは言えるだろう。

確かに経験や知識に基づく行動によってものごとがスムーズに進むことは多いが、うまくいかないこともある。例えば、経験が豊富なことは意思決定のときの強みになるのであるが、最近のように変化の激しい時代においては経験が先入観となり、新しい環境に対する適応力を鈍らせたり、判断を誤らせたりするかもしれない。

しかし一人の人間の知見は限られているわけだから交流会とか意見交換会などで、自分の知見を増幅することは無意味ではないだろう。交流会や意見交換会は同業種間で行われる場合と異業種間で行われる場合がある。同業種間の場合は類似の活動をしているので直接参考になることが多い。異業種間の場合は活動範囲が異なるので新しい視点を刺激されることが多い。

神栖市国際交流協会の同業種交流の歴史をひも解いてみると、平成一五年一二月に神栖町と波崎町と鹿嶋市の国際交流協会の役員親睦会(於波崎町)としてスタートした。平成一七年一二月には神栖市と波崎町と鹿嶋市の国際交流協会の役員研修・情報交換会(於鹿嶋市)として開催(同年八月には神栖町と波崎町の合併によって神栖市が発足していたが、国際交流協会は平成一八年四月の合併なので神栖市︱旧神栖町︱と旧波崎町とが別々に参加)された。

平成一八年一二月には神栖市と鹿嶋市の二市国際交流協会の意見交換会(於神栖市)という形で開催された。平成一九年九月には神栖市、鹿嶋市に潮来市が加わり、三市国際交流協会の交流会(於鹿嶋市)がスタートした。

平成二〇年八月には二度目の三市国際交流協会意見交換会(於神栖市)として開催され、平成二三年三月に三度目の三市国際交流団体交流会(於鹿嶋市)として開催され、平成二四年一〇月には四度目の三市国際交流協会意見交換会・交流会(於神栖市)として開催されている。(追記:平成三一年からは銚子市国際交流協会が加わり「四市交流会」となる。)