月・火曜日はザルツブルク観光、ザルツブルクは塩の城の意味で中世初期から近隣の岩塩鉱山から産出する岩塩の取り引きで栄えた南ドイツ・バイエルン州と接するオーストリア西部の都市です。

ザルツブルクは1816年にウィーン会議の結果オーストリアに併合されるまで大司教の治める独立の侯国で、その居城ホーエンザルツブルク城は現存する中欧最大の城砦でザルツァッハ川から100メートルあまりの高台に聳え立っています。

モーツァルトの生誕、創作活動の地として有名で、娘たちの一番のお気に入りの映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台でもあります。娘たちは幼稚園の時からスズキ・メソードでピアノを続けており、普段は私のヨーロッパ旅行には関心を払わない娘たちから「ちゃんとモーツァルトを見てきて」と要請がありましたので少し細かくなりますがザルツブルクのモーツァルト関連先を紹介します。

モーツァルトの生家、モーツァルトの家、モーツァルト会館、父レオポルド妻コンスタンツァの墓のある聖セバスティアン教会、姉ナンネルの墓のある聖ペーター教会、その他にも大聖堂、レジデンツ宮殿、ザルツブルク大学、祝祭劇場、モーツァルト広場、モーツァルト小橋そしてザンクト・ギルゲンにある母の生家等、市内の主要建造物でモーツァルトと関連の無い物は無いのではないかと思うくらいです。

ザルツブルクのもう1つの売り物、『サウンド・オブ・ミュージック』関連では、マリアのいたノンベルク女子修道院、映画での結婚式場モントゼーの教会、トラップ家の邸宅レオポルズクロン宮殿、ミラベル庭園、聖ペーター教会墓地、ガラスのサマー・ハウスのあるヘルブルン宮殿等があります。

【写真2】ミラベル庭園

売店で買った案内書にTrapp Familyがアメリカに移住後始めたTrapp Family Lodgeが紹介されており、所在地はStowe,Vermont-05672,800-826-7000で小冊子にThe Trapp family invites you to share a little of Austria, a lot of Vermontとありました。大手総合商社ニューヨーク駐在員のCさん機会があれば訪問されては如何でしょうか。

夜のエンターテインメントは、土曜日のウィーン楽友協会ホール(ニューイヤー・コンサートの会場)でのウィーン・モーツァルト・オーケストラによる当時の服装でのコンサートと月曜日のザルツブルクでの『サウンド・オブ・ミュージック』ショーです。ザルツブルク音楽祭は終了後で、またコンサートもオペラもオフ・シーズンで見られませんでした。

今回の訪問都市(ウィーン、ブダペスト、ザルツブルクそして帰りの飛行機に乗ったミュンヘンまで)はドナウ川流域でその起源はローマ時代に遡ります。ウィーン、ブダペストはよく見ておらずフェアな意見ではありませんが、ザルツブルクが最も中世の雰囲気が残り、人口150千人でこぢんまりとして落ち着いた雰囲気です。

4日間の旅行でウィーン、ブダペスト、ザルツブルクの3都市は少し欲張りすぎたようですし、中欧の都市は冬も魅力的ですのでもう一度ウィーン、ブダペストに行き音楽鑑賞と美術館、博物館巡りに何日か費やしたいと思います。

追伸:前月のクラクフ紀行についてメール友達の一人から間違いの指摘がありました。「クラクフはオーストリアに近い」とご説明しましたが、当時のオーストリア帝国の話で今はスロバキアでした。