〈晴香さん、「ホテル住まいをさせて……」と、主人が書いていたメールがありましたが――〉

――つまりこれは、ホテル住まいができるくらい、主人から晴香さんにお金が渡っていた……ということですよね! 本当にホテル住まいだったのですか? それに主人の歳がわからないと書いてありましたが……年齢も知らない人と、こんなに長く付き合えるものなのか……私からメールがきたからといって、すぐに忘れられるものなのか、私にはわかりません。

本当のところはどうなんですか? 誠意あるお答えをお願いします。

この後、随分と待ったが返事がこないので、ふたたび晴香さんに……。

〈お返事をくださらないということは――〉

――主人は、あなたに利用されていたのだと思っても構わないということですか? 夫はあなたの金づるだったと……私は解釈するかもしれないですが、本当のところはどうなんですか? お返事のメールはいただけますか?

〈奥様へ 聞きたいことが山ほどあるのはわかります――〉

――私も以前、旦那に浮気された時、相手の女性にメールし、直接会って話したことがあります。だから奥様が、こうして接触してくる気持ちは痛いほどわかります。でも、お互い気分良くないですよね?

ご主人とは、お話しされました? 私も少なからず、今回の件では深く傷ついていますし、ここは、ご夫婦の問題として話し合われて、これから信頼関係をどう取り戻し、うまくやっていくかを考えたほうがいいと思いますが。

私も夫を問い詰めましたが、最後まで本当のことを話してはくれませんでしたし、そんなものだと思います。ですが、これからのご主人の姿を見てあげるしかないと思います。

奥様はどうしたいのですか? 別れたくないはずですよね? だったら、ご主人のことを信じてあげるのが一番だと思いますが。

〈晴香さん、人の家庭に波風を立てるようなことをした、しかも、まだ三十代のあなたに口を挟まれることではないと思います。なぜか上から目線でメールをくださっているように感じますが……私は、あなたの本心を知りたいのです〉

〈奥様へ 上から言っているつもりはないですし、確かに私は幸い、これからでも普通の仕事をしてやり直していけるだけの年齢的な若さがありますから、波風を立てるつもりもありません――〉

――ですので奥様にも、私なんかに連絡を取ったりせずに、ご主人と幸せな、もとの生活を取り戻されていただきたいと切に願っております。

本当に私の本心を聞きたいですか?

ご主人のことを、「今でも心から愛しています」と言ったとしたら、奥様はよけい苛立ち、悲しくなるのではないでしょうか。でも、おっしゃられたように、私はご主人とは、すでに連絡は取っていないですし、先月末に引っ越して、もう近くにはいません。初めにも言いましたが、離婚されることは望んでいないですし、奥様にはご主人と添い遂げてほしいと思っております。モテる旦那様がいると大変ですね! 頑張ってくださいね。

〈晴香さん、ホテル住まいなんて……嘘でしょう?――〉

――主人からあなたに、いくらのお金が渡ったかは、通帳を見て把握しています。今後また、連絡したり会ったりするようなことがあったら……今度はメールだけでは済みませんよ!

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※本記事は、2021年4月刊行の書籍『夫 失格』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。