三寒のかんのつヾけばいし道に 固まる霜は斑雪はだれの如し

 

馬車馬のはみこぼしたる藁くずに 霜こごりゐて路にきわだつ

 

枕木の日陰のなりに残る霜 冴えて光れりゆふかたまけて

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『短歌集 蒼龍の如く』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。