【前回の記事を読む】コロナの情報操作に気づく人のみぞ知る「クリティカルな思考」

仮説を持ち観察し結果を検証して確信に至る思考法が必須だ

ここでは、政策の決定過程で特に必要となる「問題解決」と「意思決定」に際して踏まえるべき原則を紹介する。まず「問題解決」に関して、No.54からNo.63までの10の原則が示されているので、順に紹介する。

【原則54】:問題を、目標・道具・操作・制約という4つの要素から分解する

【原則55】:問題を正確に理解するために、既知事項(事実)と仮定(推論)を区別する

【原則56】:問題に不必要な仮定を持ち込んでいないかどうか検討する

【原則57】:紙と鉛筆で、問題を目に見える形に表現する

【原則58】:問題を解き始める前にプランを立てる時間をとる

【原則59】:問題解決に使える知識が不活性のまま眠っていないか、チェックする

【原則60】:アナロジーは、問題解決の強力な武器である

【原則61】:複雑な問題に取り組むときには、下位目標を設定する

【原則62】:解決の途中で、プランの調整・遠回り・後戻りが必要なこともある。そのことを念頭に置いて、解決過程をモニタリングする

【原則63】:決まり切った考えや解決方略に固執しないよう、ものごとを別の角度からも眺めてみる。