しかし、翌朝ウユ二(uyuni)で国境の町ビリャソン(villazon)行きの列車に乗り換える時に、持ち物の一部がなくなっているのに気がついた。同行のEさんはポンチョの下で抱きかかえていたカメラがなくなった。こちらは列車の通路にリュックを置いてその上で眠っていたが、そのリュックのサイドポケットに入れていた、これまで通過してきた国々のみやげ物を盗られてしまった。

そういえば、ラパスで会った日本人旅行者はこのウユ二で朝四時頃列車を待っていたところ二人組の強盗に襲われて二百米ドルを盗られたといっていた。乗り換えたアルゼンチン国境までの列車では、二等車両の切符ではあるが一等車両に座り、やってきた車掌に今朝の泥棒の話をし、ボリビア鉄道の治安・管理の悪さについて文句を言う。すると、車掌はそのまま一等車両にいていいと言う。

[写真1]マチュピチュ麓の政府営の学生用バンガロー
[写真2]エクアドルとペルーの国境
[写真3]リマ~クスコのバス
[写真4]クスコ~マチュピチュの列車
※本記事は、2021年9月刊行の書籍『国境』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。