家と庭には恵まれた環境であった。しかし、家の中と、外の風景とは大分違った。それは言葉を持つものの運命なのかもしれない。私の描く理想と現実は重なり合うことはない。

朝、玄関に置かれた何足かの靴を外に出して掃除をしていた。そこへ舅が来た。

「四角い所を丸く掃いたって奇麗にならないんだぞ。角をしっかり掃かないとやった事にならないからな。やり直ししろ」

と、大声で怒鳴った。

「はい」
と、即答した。

舅は、玄関で私の掃除を監視カメラのように始終見ていた。
「そうじゃない! サッサッともっと手早くできないのか!」

アドバイスをしてくれているのだと思う事にしたので、別に何とも思わなかった。ほぼ毎日指摘され怒鳴られる日課だった。

野菜の切り方・味付け、電話応対、服装、などなどあらゆる事が、チェックの対象となっていた。要するに、やる事なす事全てにおいてである。肯定的に認めようとする気持ちはいっさいない。

それでも、頑張る! 私。

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※本記事は、2020年10月刊行の書籍『プリン騒動』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。