もう少しまじめな話をします。

ヨーロッパを回った感想は何よりその多様性です。国ごと地域ごとに自然景観、町の雰囲気、歴史、人の容貌まで違いそしてそこに住む人がその違いに誇りを持ち、維持するために大変な努力を払っています。

一方ではその多様性が地域紛争の原因となり、歴史的にもまた一部地域では今でも争いが絶えないのは残念なことです。ただ趨勢としては、多様性を尊重しあう共通理解が醸成されつつあるように思います。

もちろんフランスのように中央集権の国もありますが、パリジャンは独善的だとフランス人にも評判が悪く、地方に行くとパリとは全く違う文化を感じます。それでもパリは世界一の町で私は大好きです。

もう1つは歴史の深さです。何でヨーロッパ史だけが歴史なのとの疑問はありますが、現在の政治・経済・法律・社会制度・文化等いろいろなシステムがヨーロッパ起源であれば、実利的に見てもその歴史を知ることは現在の状況を判断する上でも有益です。

学者の中には西洋法制史(専攻:イングランド中世国法・刑法)なんて科目をまじめに研究している人もいて学生時代は何が面白いのかなと思ったりしましたが、現地に来て現地人と話をしていると歴史が現在に生きていることを実感します。

私はサンフランシスコ、シドニーと観光地として有名なところに駐在しましたがなんと言ってもヨーロッパです。皆さんも機会があればゆっくりと腰を据えて観光されることをお勧めします。

私のロンドン駐在期間中はオックスフォード・ストリートのフラットを無料でご利用頂けますので早目に予約してください。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『ヨーロッパ歴史訪問記』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。