【前回の記事を読む】丹田力の高い人とは?ヨガや瞑想の効果を解説

自律神経、ホルモンと蝶形骨と骨盤の関係

下丹田の位置の近くに仙骨があります。

頭蓋骨の中心には蝶の形をした骨(図1参照)があります。

仙骨とこの蝶形骨は、絶対にセラミックなどの他の物質で代用できない骨だそうです。

頭蓋骨は23個の骨からパッチワークのように出来ており、この頭蓋骨は歩行などで仙骨の動きからの振動を受けて、少しですが、まるで呼吸をするがごとく動いております。この頭蓋骨の中で特に重要な骨が蝶形骨(蝶が羽を広げた形)で、この中心部にはトルコ鞍と呼ばれる小さな穴があり、ここに、間脳の底部の脳下垂体が馬の鞍にまたがるようにぶらさがって納まっています。

蝶形骨は仙骨からの振動を受けて、蝶のように羽を震わせ、この間脳と脳下垂体に直接伝えるという役割がある、とても重要な骨です。

そして、間脳には視床下部という自律神経の中枢があり、視床下部は脳下垂体に指示を出して全ホルモンの分泌をさせます。仙骨から発した振動は蝶形骨を通じて視床下部、脳下垂体へと伝わり、さらに、自律神経、ホルモン分泌を通じて全身へと広がっていきます。

つまり、仙骨の歪み(つまり骨盤の歪み)があれば、仙骨から発する振動に乱れが生じ、全身に不調和が生じてしまいます。よって、自律神経とホルモンの働きのバランスをとるためには骨盤(仙骨)と脊椎の修正が必要なのです。

写真を拡大 [図1] 蝶形骨の位置