人が死ぬと魂が体から抜け出るというのも、人間の想像にすぎない。魂が人の体から出るのを見たという方もいるが、これも神が、幻を人の魂に伝えて見せているのにすぎないのである。幽体離脱の現象なんてないから。魂は物質でできていない。したがって、目には映らないのである。魂は物質でできておらず、はじめから神霊界に存在するのである。

人が死ぬと天国に行くという想像があるから、魂が体から出るという考えが生まれるのだ。人の魂は、生まれたときから移動していない。

天国の代わりのような神霊界とは、どういうところなのか? これまで神や魂たちが存在するところと述べてきた。

神霊界は、人類文明で最後に亡くなる人が、生きている人がいなくて、死後の世界ばかり考えることで創造される。創造された神霊界は、人の考えで作られる。最後に亡くなる人が、どういう事を考えるか想像すれば、なんとなく理解できるのではないだろうか。たぶん、死後の世界はどういう世界だろうと思いながら死ぬだろうが、そんなに考えないのだ。だから神霊界はとてもさみしい世界なのだ。

神は、しばらくすると、神を交代してほしい気持ちになる。だから地球型惑星で人類が全て亡くなると、最後の人が神になって交代してしまう。人々が期待している理想の天国とは大違いなのである。漠然と考えては、神霊界は創れない。もう生きている人間はこの世にひとりとなり、死後の世界のことばかりを真剣に考えたとき、ようやく神霊界が創られるのだ。

だが神霊界の神は、最近替わったようである。こんどの神は、いろいろなことを考えて神霊界を作り、楽しい世界にしたようである。

みなさんの最近の夢、10年前に比べ、ずいぶんとバラエティーに富んでいるのではないだろうか。夢の中には、音楽が出てくるようなものまであるのでは。以前はなかったはずだ。夢で音楽なんて!? 最近の夢はいったいどうなっているのか。飲み物や食べ物も出てくる。しかも味がはっきりわかる。これは、神が変わった証なのである。

※本記事は、2021年7月刊行の書籍『新地球論―新宇宙論―新神論』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。