では、人類は10億年も生きたら、どのように変化するか予想してみよう。細かい変化を考えるのはやめて、おおよそで考えてみる。

古代と現代の魚類と爬虫類の生物を比べると、現代の方が魚のヒレや爬虫類の足が短い。古代魚の代表であるシーラカンスと現在の魚カツオでは、ヒレは明らかにカツオが短い。古代爬虫類の恐竜と現代のワニやトカゲなども現代生物は足が短い。

このような変化から推測すると、人間はこれから1億年以上経過すると、手や足は短くなるだろう。背が高く、手足が長い人の進化形は想像であり、魚類、爬虫類のような進化に合致しない。人が10億年近く生き続けることを考えると、手足の短い亀のような人間になるのではないだろうか。

また、それからシーラカンスが古代魚のままであるのは、宇宙線があまりあたらない深海にいるため、遺伝子が変わらないためと思われる。

現在の人類の形は、数百万年ぐらいは維持できるだろうと思う。数百万年など、人類の文明歴史の5千年から比べたらとんでもなく長い世界である。想像もつかない世界なのである。生息地域により遺伝情報が変わることを考えれば、人類は別の種類が誕生するだろう。別の種類といっても、ゴリラとチンパンジーぐらいの違いで、極端に違う人類は誕生しない。そして新しい人類が高度な文明をしっかり継続してくれる。

1億年も経過すれば、魚類、爬虫類と同様、手足は小さくなる。10億年後はさらに小さくなるのである。10億年になる前に空を飛ぶ鳥類は、羽が小さくなり過ぎて全く飛べなくなるだろう。

カブトガニは数億年前の形態を維持しているが、カブトガニは脊椎動物ではない。変化しないのはなにか理由があるのだろう。遺伝情報が宇宙線で組変わりにくい理由があるのだろう。

植物の進化は、数億年前あまり大きくないシダ植物だったのが、現在は大きな木に変化している。1億年、10億年経過したらさらに大きな植物の世界になるのではと思っている。生物学の知識があまりないのにいろいろ書いてはいけない。生物研究者にまかせよう。

恐竜について、振り返ってみると、巨大隕石の衝突で恐竜は絶滅していなかったと思う。数は減少したが、生き残っていたはずだ。同じ体形の恐竜が1億年近く生きていないので、やはり宇宙線の影響で遺伝子が変わったからだろう。隕石衝突の後は、一部は手足が短くなった爬虫類になったり、一部は鳥類に変わったり、一部は哺乳類に変わったのではないかと考える。

恐竜時代の後期に生きたテラノザウルスの前足が、小さくなっているのは、宇宙線の影響による遺伝子変換ではないだろうか。

※本記事は、2021年7月刊行の書籍『新地球論―新宇宙論―新神論』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。