Googleの目的を理解する

さて、品質評価者とは誰でしょうか。一応、検索品質評価者という専任がいるようですが、この方達はあくまでもアルゴリズムが正しく機能しているかを調査することが役割で、直接的に順位を制御できるわけではありません。つまり、最終的には実際に検索ユーザーがどう思おうが、どう感じようが、Googleは利用者全員からのレビューを受けているわけではないので、全ての人々の思考を直接理解しているわけではないのです。

E-A-Tは、Googleが「こうだろう」と、勝手に思い込んでいる仮説データということがわかるので、「私達がどのように専門性・権威性・信頼性を評価してるかを理解すれば、順位(コンテンツ)改善に役立つのでしょう」と言っているのではないでしょうか。

しかしながら、それがわかれば私たちはガイドラインやブログなどを調べたりしません。一応、Googleからは検索品質評価ガイドラインといったものが英語で公開されているので、品質評価者の役割を知ることができますが、あくまでも参考程度に心に留めて、自分なりの考察を行うことがSEO対策においては非常に重要です。

それでは、Googleは何を基準にE-A-Tの高い低いを選別しているのかを自力で導き出していきましょう。

あなたが評価する立場だったらどうするか?

SEO対策で迷ったら何よりも一番最初に、【自分がGoogleになったと想定して考える】ようにすれば、答えは概ね得ることができます。

では、仮に皆さんがGooglebotとなり、インターネットの世界へ旅に出て、該当サイトにたどり着いたとします。そのサイトのE-A-Tを評価する立場であった場合、何を判断材料として「E-A-Tの高いサイトだ」と判定するでしょうか。

●俺は権威のある有名人なんだぞ! とプロフィールに記載されているサイトでしょうか?

●文章が読みやすく、丁寧な日本語でコンテンツが作られたサイトでしょうか?

●デザインが美しく、プロが作ったようなオシャレなサイトでしょうか?

●大量の記事があるボリューム満点の読み応えがあるサイトでしょうか?

●さながら専門家が書いたような小難しい事が書いてあるサイトでしょうか?

一瞬、それっぽい正しい答えのように見えてしまいますが、上記のような訴求は、そのサイトにおける専門性、権威性、信頼性の有無とは別の話です。

私であれば、まず外部(他者)からの評価を聞いてから判断します。もちろん、実社会では【人柄】であったり、【見た目】、【雰囲気】で判断するような【直感】も必要になってくると思いますが、今回は匿名性の高いネット上のデータである上に、Googleはシステムで動いていることを忘れてはなりません。

該当サイトに書かれている情報は、あくまでもそのサイト自身が発信している自己評価になります。面識のない方から「信頼してくれ」「私は超有名人です」「これは専門的な話だ」と、いくら言われてもすぐに信じられないのと同じです。

しかし、テレビやラジオ、書籍で紹介されていたり、信頼の置ける人物からのポジティブな紹介であれば、ある程度は信用できるのではないでしょうか。