Googleが求める「良質なコンテンツ」を理解するための「真」常識

検索結果から調べる

たとえば、Googleで「よく目が合う」で検索してみます。わかりやすく解説する為に、少し特殊なクエリとなることをご了承ください。さて、このクエリで検索するユーザーはいったい何を求めているのでしょうか? ちなみに「よく目が合う」の検索数はGoogleとYahoo! を合わせ、月間で約2,500人もいるようです。

データだとしてもGoogleの精度はなかなか高い

人と人とが会話でコミニュケーションを取れば、すぐにわかる事ですが、Googleのような機械からすると、まずユーザーの検索意図を解析するところから始まります。

このようなクエリで、Googleによく上位に表示されているサイトは、【Wikipedia】だったり、言葉の意味を解説している【辞典系サイト】だったりすることが多いのですが、2021年5月現在の結果を見てみると、どうやら男女の心理を解説した「コラムサイト」であったり、恋愛に関する「まとめサイト」が多いようです。

要するに、この「よく目が合う」といったキーワードで検索したユーザーのほとんどは、以下のような

【意味】2者間で視線と焦点が合うこと

【言い換え】目が合う・目があう・視線が合う・視線がぶつかる・視線を交わす・見合う

【用法】猫とよく「目が合う」!

といった【言葉の意味を調べたいわけではない】という事を、Googleは理解しているようです。

では、なぜわかるのか? これは皆さんの行う再検索をもとに、Googleは具体的なニーズを取得しています。

【よく目が合う】と検索した後に、辞書サイトにたどり着いてしまったユーザーは、「いやいや、意味を知りたいわけではなく、授業中とか飲み会で、よく目が合う異性がいるんだけど、嫌われてるのかな? もしかしたら……好意を持ってくれている可能性があるの?」といった事を知りたかったりします。

こう思っているユーザーは、納得のいく答えを得られなかったので、次に検索するフレーズとして「よく目が合う嫌われてる」、または「よく目が合う飲み会」といった、具体的な質問を検索クエリとして再検索します。この再検索クエリに対してGoogleは、検索結果を出すと同時に、データも取得できるので、「アァ、人間ハ、目ガ合ウ心理ヲ知リタイノカ」と認識するわけです。これは通常Google検索結果の一番下で確認する事ができます。

 

再検索キーワードの重要性

検索結果には2021年5月現在、この項目は「関連キーワード」と書かれています(上図)が、これは検索したクエリの後に再検索されたキーワードで、再検索キーワードと呼ばれています。1ページ目を見ても満足のいく結果が得られなかった人向けに、次のページに行く前の位置に、ご丁寧に再検索されたキーワードが設置されています。

ちなみにこれはPCで検索した結果とスマホで検索した結果で異なります。今後はMFの観点からも、スマホ版の再検索キーワードを重要視したほうがよいでしょう。

この再検索キーワードをクリックすると、更にその再検索キーワードにも再検索キーワードが出てくる場合があります。更にその再検索キーワードの再検索キーワード……とどんどん増えていく事になりますが、一先ず目的キーワードの再検索キーワードから派生した次の再検索キーワードまでの【10+(10×10)=110キーワード】程度を見れば、ユーザー(Googleの認識)は、大体どういった回答を求めているかわかるのです。