読書のきっかけを掴みましょう!

本を手に取るきっかけは何でしょうか? 役に立つからでしょうか、気分転換になるからでしょうか。もちろん、それもあると思いますが、一番の理由は、「そこに本があるから」ではないでしょうか。

もったいつけた割には、ベタな言い方をしてすみませんでした。習慣化している読書家や評論家、仕事にしている専門家や研究家なんかは別として、一般人における読書の機会は、以下のようなものだと思います。

・通勤中に立ち寄った書店でたまたま目についたので買った

・出張があるから新幹線内で読む本を持っていった

・ベストセラーだから一応流れに乗っておいた

・親しい友人に「これ面白いから読んでみな」と言われて渡された

・インフルエンザで五日間外出禁止になって暇だった

・尊敬する上司に「おまえ、営業マンならこれくらい読んどけよ」と言われた

・好きなタレントの書いたエッセイなので手に入れた

もう少し前のめりで言うなら、他に、こんな理由もあるでしょう。

・正しい知識を得たい、そのために読書をしよう

・いまより少しだけレベルの高い生活を送りたい、だから教養を身に付けよう

・仕事のアイデアが欲しい、そのためにはトレンド本を買おう

・スタバで格好よくみられたい、とりあえず文庫本を持ち歩こう

・会社を軌道に乗せたい、経営者の本から哲学を学ぼう

・将来の不安を払拭したい、自己啓発本にハマっている

・何としてもモテたい、「デキる男の一〇カ条」をバイブルにしている

・彼と楽しい会話をしたい、彼から借りた小説を熟読している

けっこう喩えが多かったですね。

こうして羅列すると本を読む理由は、意外とたくさんあります。要するに、何かの拍子にたまたま本を手に取ったからです―あくまで読書習慣のない人を想定した場合の喩えです。

いや別に、それを否定しているわけでは、けっしてありません。私も、それに毛の生えたような読み方しかしていませんでしたから。今回は、「本に関心を寄せ、読書を好きになるには?」という疑問に対する直接的な答えとして、読書のきっかけを掴むために、私が取った具体的な方法について紹介したいと思います。