「おれ、牛にゅう全部飲めた!」

と、かるくなった牛にゅうパックをふって、みんなに見せてくれた。みんな

「すごーい!」「がんばったね!」とはく手していた。ぼくもはく手した。先生はなきながら

「がくとくんすごいよ! 先生うれしいよ」

と言って、がくとくんの頭をなでていた。

がくとくんは少しはずかしそうに

「おれ、苦手なものでもがんばれるんだよ! カッコイイよね?」

と言っていた。

先生は

「そうだね、苦手なことでもがんばれるのはかっこいいよね! がくとくんががんばってくれて、すごくうれしいよ! だけど、それよりもうれしいのは、そら組のみんなが自分のことみたいにおうえんしてくれたことだよ」

と言った。

「お友だちのことを自分のことみたいにおうえんできるのって、すてきだしみんなのやさしい気持ちがうれしかったよ」

ってね。

みんなも、みんなのことほめられてうれしそうにしていた。

苦手なことをがんばるのって、つらいけど、みんながおうえんしてくれるとうれしいね!

そしてさい後に先生はこう言った。

「苦手なことをがんばるがくとくん、カッコよかったね! でも、食べ物のすききらいのないはるとくんはもっとかっこいいよね! そして、はるとくんは、牛にゅうがどれほど美味しいかをがくとくんに教えてくれたよね! きらいなものがないほうがカッコイイけど、きらいなものにちょうせんするのもカッコイイ! おうえんするみんなもカッコイイよ!」

と。

ぼくは、ちょっとはずかしくなった。

みんなはちょっとうれしそうな顔で

「はるとくんはきらいなモノなくてすごいね!」

と言ってくれた。そっか。ぼく、すききらいないのが当たり前だと思っていたけど、すごいことなんだね。食べ物ではきらいなものないけど、これからも苦手なことがあっても、ちょうせんしてみるよ!

それから、そら組のみんなは、苦手なものがあっても

「きらいー」

とは言わずに

「がんばってみるね!」

と言うようになったよ。

ぼくは今、なわとびにちょうせんしている。なわを回して、前に来た時にとぶのがむずかしくくてホントはきらいだけど「がんばる」と言うと、みんながおうえんしてくれるんだ!

だから、がんばるよ。

※本記事は、2021年12月刊行の書籍『おっぱいなんてだいきらい』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。