というわけで今回の紅茶見聞録は、手に汗握り足を突っ張りながら応援した興奮と記憶が段々と薄らいでゆく中で、素晴らしかった2019年のラグビーワールドカップをここに書いて残したかった。ラグビーと紅茶には、何かのつながりがあるものかと考えてみた次第。南アフリカ・イングランド・スコットランド・アイルランド、そして豪州やニュージーランドなどの強豪国の選手たちは、きっとビールだけではなく紅茶を日常的に愛飲していることだろう。

紅茶の発明者が、イギリスであるとは言うまいが、世界の紅茶産業主要国の開拓に大いに貢献した上に、ラグビーという素晴らしいスポーツを生み出してくれた点で、イギリスにはあらためて敬意を表することにしよう。

[写真3]

ラグビーの試合があると本場イギリスでは、ビールの消費が格段に増えるそうだ。勝っても負けても、ノーサイド。

さんざん飲んだら、仕上げの一杯は、アッサム紅茶にミルクを入れて、ほっと一息。

200年前の出来事に思いを馳せ、カッと盛り上がった興奮を沈めよう。

Have a nice cup of tea!

[写真4]ダブリンのホテルのティー
※本記事は、2021年10月刊行の書籍『紅茶列車で行こう!』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。