僕が実際に飲んでいたところでは、睡眠に関する薬の他に、典型的な例で言えば、薬は(そう)(うつ)の2種類の薬があったが。気分が異常に高揚する時には、それに対処する薬。気分が異常に沈む時には、それに対処する薬。

そのような薬の中でも、少し寝付き悪くなった……から始めて、気分が沈み過ぎるようになったので先生どうにかしてくれ、少し気分が〈ハイ〉になる薬をくれと言うのである。そうすれば麻薬でなくとも、心がハイな気分<疑似体験>になる物を処方(調剤)してくれるはずである。

しかし、そのような薬は厳格に管理されていて、そう容易(たやす)く精神科医は処方してはくれない。根ホリ葉ホリさまざま様子を尋ねられたりした後に仕方なくといった感じで出してくれる。精神科医には何か専門的な判断基準があるのだろう?

だが、やっと出してくれたそのような薬を飲んでも、その精神科医にも薬学の<権威>の研究者にも分からない、本人にしか分からない副作用(・・・)も出てくる事もある。だからそれで、苦しむ事も有る。

それでも、薬を貰い続けるのを止められなくなるだろう。だが僕もその様な事は知ってはいるが、薬でハイな気分になるとは、どのような感じになるかは、実際は知らないのであるが……。

そして、その副作用の事ではないが……、本格的に麻薬取締法で規制されている物や、また、芸能人の女優、男優たちがハマる事が多いとか言われている化学薬品から合成されたMDMA、俗にエクスタシーと呼ばれるもの、それらセックスの時〈性的恍惚感〉が異常に高まるものを考えてみると、それらは大変危険?(副作用がある)であるため『麻薬取締法で規制』されているのだ。

※本記事は、2021年9月刊行の書籍『NEAT-CARE short short』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。