追跡調査

前項の分析結果から言えることは、第1クラスターにおいて『ランキング調査』から始まって、『希望調査』→基本演習→専門演習の流れに一致した選択傾向が見出しにくいことである。

一見するとバラバラな選択をしているようだが、実際のところはどうなのか。それを確かめるべく、学生が『ランキング調査』を起点にどういう経路をたどって専門演習のコース選択に至ったのか、図表1を参考に第1クラスターをG1~G3(以下、第1グループとよぶ)、G4(以下、第2グループとよぶ)、G5(以下、第3グループとよぶ)と3つのグループに細分化し、これらと第2クラスターの追跡調査を行った。

写真を拡大 [図表1] デンドログラム

(1)第1グループ

図表2は、第1クラスター第1グループの学生が『ランキング調査』で1位に選んだコースから始まって、どういう経路を経て専門演習へと至ったのかを示している。図表1より、このグループに該当する学生数は320名で、第1クラスターの80.4%にあたる。この図の左側3列にある各コースの枠内に小さな数字が並んでいる。この数字は、左側のコースから右側の矢印の先のコースへ移った学生数を表している。たとえば、図表2の1列目の『ランキング調査』でAコースを1位に選んだ学生38名のうち10名は、『希望調査』においてDコースを第1希望に選んだことを示している。なお、各コースから一番多くの学生が移動した矢印については太線で示している。

図の読み方が分かったところで改めて図表2を見ると、1列目の『ランキング調査』ではCコースが134名で一番人気、以下、Dコース67名、Bコース66名、Aコース38名、その他10名、未回答5名と続く。ここから2列目の『希望調査』に伸びる太い矢印に注目すると、Dコースに向かう学生が多い。実際、Dコースを第1希望にする学生は140名で一番人気となった。移動の内訳をみると、『ランキング調査』でAコースを選んだ学生のうち10名、Bコースから25名、Cコースから52名、Dコースから44名であった。Dコースには及ばないが、Cコースも『希望調査』では87名で人気が高かった。移動の内訳をみると、『ランキング調査』でAコースを1位にした学生のうち12名、Bコースから14名、Cコースから44名、Dコースから15名がそれぞれ移った。その他さまざまな動きがあって、Aコース50名、Bコース43名という第1希望の分布になった。

写真を拡大 [図表2]第1クラスター第1グループ追跡調査

ちなみに、『ランキング調査』で1位に選んだコースと基本演習の第1希望に選んだコースが一致した学生を数えると、Aコース8名、Bコース17名、C・Dコース各44名の計113名(第1グループ全体に占める割合35.3%)だった。