まとめ

基本的な話となりましたが、皆さんにお伝えしたかった事は【なぜSEO対策を行いたいのか】を明確にしておくべきであるという点です。

前述の「多くの人はSEOをやりたがる」で挙げたような考えをお持ちの方であれば、まずは有料広告を始めることが無難です。

特に「○○位まで上がるのに、何ヶ月かかりますか?」といった質問をされるような方には、即日結果が出せるので安心です。

稀にSEO対策として「改善箇所を教えて」とURLだけ送ってくる方がいますが、正直なところ費用をいただきたいくらいです。

私が調査を行う場合は、1つ1つ真剣に見ることが多いので膨大な時間と体力を使用します。SEO対策とは奥が深く、アルゴリズムも日々進化している掴みどころのないものなのです。

それを踏まえた上で、なおSEO対策を選択される方は、茨の道を進んでください。

しかしながら、その先には、努力に見合った素敵な見返りが待っていることでしょう。

Step up! 

PPCとSEO対策はどちらが優れているといった事はありません。

SEOを軸に流入させる目的でも、余程コンテンツに自信がない限り、収支が± 0かそれ以上になるのであればPPCを活用した方がよいでしょう。

また、広告用にLP(ランディングページのこと。広告などを経由して訪問者が最初に着地するページ)を用いる場合は、SEO対象サイトとは別ドメイン(サブドメイン)にする必要はなく、/lp/といった形で同ドメイン内の下層で運用したほうがアクセス数を稼げるのでドメインを育てるのにも効果的です。

Googole Analytics1等、GoogleAPIs2のIDは共通のものを使い、/lp/にはcanonicalタグ3でSEO対象ページ(メインサイト)に向けるのが理想的です。

1 Google Analytics(グーグル アナリティクス):Googleが無料で提供するWEBページのアクセス解析サービス。

2 GoogleAPIs:Googleが開発したアプリケーションプログラミングインターフェースであり、Googleサービスとの通信と他サービスへの結合を可能にする

3 canonicialタグ:URLの正規化を行うためのタグ。主にコンテンツが重複した場合に用いられる。

※本記事は、2021年10月刊行の書籍『目からウロコのSEO対策「真」常識』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。