神の言葉をそのまま信じて実行すると社会問題になる

少し前の話になるが、20世紀末ある宗教団体が無差別殺人事件を起こした。その事件を思い返すと、教祖は、神に尋ねて、神の声を聞いたのだろうと思われる。聞いた内容は、人類が滅亡するようなことが起きるという内容だろう。しばらくして、神が言った期日を過ぎても人類が滅亡するような出来事が起きない。彼は神に対し強烈に怒り、滅亡する出来事が起きないなら、自分が起こしてやると思ったのだろう。

普通なら、神が言ったことが起きないことで、内心多少がっかりした気分になるだろうが、少し考えて起きなくてよかったと思うのが普通の社会人だ。教祖は、破滅的な考えで神に尋ねたからこういうことが起きたのだ。教祖の最後は、殺人事件の首謀者であるため、死刑であった。このとき神は、一度は神を信じた人間に対し、魂を反省させるため、「お前は間違っている」と死刑直前に伝えたと思う。

宗教には終末説が必ず存在する。それは、これまでの人類が二酸化炭素の増加による温暖化問題について、解決してこなかったからである。過去の幾千、幾万の人類惑星は、全て温暖化問題で絶滅しているのである。終末説が、どの宗教にも存在するのはこのためだ。神は人類が化石燃料を使いだすと絶滅するのは当然と思ってしまっている。

他には、霊能者が病気で悩んでいる人を見たとき、悪霊がついていると聞こえ、だから強くたたいて、追い払うという行為をして、人をケガさせることもある。霊能者は、その人を治したい一心で尋ねたのだ。だから神は答えてしまったのである。ただ、神はたたけとは言っていない。霊がいるといっただけなのだ。

医療については、まずは診療所か病院に行くべきだ。さんざん行ってだめなら、神霊にすがるのは仕方がない行動だとは思う。でも人をたたくような所に出向いてはだめだ。

個人的な経験談を話そう。私が地域の夏祭りに備え、お神輿が通る道沿いの家に挨拶に伺った時のことである。訪問する家の世帯主は、90歳を超える男性である。玄関ドアのチャイムを鳴らしてしばらく返事がなかった。そのとき、「この主は死んでいる」と頭に聞こえてしまったのである。

私は神霊の声が、聞こえ始めて間もない時であった。本当に死んでしまったと思い込んでしまった。そこの家の人、亡くなったよ、と近所に話してしまったのだ。大迷惑をかけたのは言うまでもない。

救いになったのは、本人が入院したばかりで、息子さんが笑っていたことだ。あとから思えば、チャイムを鳴らした後、私自身がそこの家の世帯主が亡くなっているのでは、と思ったからなのだ。

※本記事は、2021年7月刊行の書籍『新地球論―新宇宙論―新神論』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。