解析してみるとネガティブなキーワードが多い

結果を見てみると、「マッチングアプリ」に関して、ネガティブな印象を持っているユーザーが多いことがわかります。

しかしながら、マッチングアプリを提供、またはマッチングアプリを紹介しているサイトは、このネガティブワードを見落としているか、把握はしていてもスルーしがちなことが多いのです。

当然の事ではありますが、自ら「マッチングアプリを使うと事件に巻き込まれます。怖い体験をしてください!」といったマッチングアプリの紹介サイトは少ないと思います。

ただ、ユーザーが欲している情報は、ニーズワード一覧を見てわかるようにネガティブなキーワードで検索を行って、その上で「安心」できる情報にたどり着きたいといった意図が見えてきます。

ネガティブワードから逃げない

初心に返りGoogleは何を求めているかを思い返してみましょう。

そう、「ユーザーの検索意図を汲み取り、心の奥底に隠れた潜在ニーズを満たせる回答を用意すること」です。

つまり、ネガティブワードとは言え、ユーザニーズからは逃げないコンテンツを用意しなければなりません。

では、あえて印象が悪くなる記事を書かなければならないのでしょうか?

ネガティブワードの言い換え

ユーザの検索意図としては、「怖いことはない?」「事件になったりしない?」「やばい人はいない?」「既婚者に遊ばれたりしない?」といった不安を解消したい人が多数であることがわかります。

ただ単に「怖い体験」や「既婚者に騙されたエピソード」を事例としてみたいといった人も中にはいますが、これから「マッチングアプリ」を導入しようと考えているユーザに向けて、必要なコンテンツには、なりづらいと考えられます。

では、どのように表現すればよいのでしょうか。

察しの良い方は、すでにピンときているかもしれませんが、こういった場合は、見出しにおいてネガティブキーワードを使ったQuestionを出し、Answerとしてポジティブな回答文を記載すればよいのです。

たとえば、

「Q.既婚者に騙されて遊ばれることはないですか?」

「A.本マッチングアプリは厳正な個人情報照合システムを導入しており…(中略)…安心してご利用になれます」

「Q.やばい人がいるのではないか不安です。事件に巻き込まれたり、怖い体験はしたくありません」

「A.男女問わず、個人情報や所得情報の詐称防止機能、ご本人との直接通話機能等が備えられています。また、○○万人のリアルタイムユーザに定期的にアンケートを実施しており、安全と答えられている方が98.6%です」

といったコンテンツとしてみてはいかがでしょうか。

ネガティブキーワードは、検索エンジンから流入キーワードとなるので、クエリはそのまま「疑問」の中に織り交ぜつつ、ユーザに安心してもらえるようにポジティブに、また時にはネガティブであっても正確な内容を丁寧に回答するようにします。

※本記事は、2021年10月刊行の書籍『目からウロコのSEO対策「真」常識』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。