「そっか、お母さんはお父さんに厳しかったわけじゃないんだね。そうせざるを得なかったんだね。なるほどね、いまならわかるわ」

そう言ってくれる娘たちとは、いまは本当に良い関係です。二人とも、「お母さんが大好き」と言ってくれます。

こんなに長い間、得体のしれない溝が母子の間に存在することは、この異様な経験をした人にしかわからないし、その誤解が解けたときの爽快さもまた、こんな異様な経験をした人にしかわからない。

いま、悩んで苦しんでいる皆さんも、子どもたちとの関係に自信を持って付き合っていれば、いつかきっと母親の気持ちは通じます。

だから、決して子どもたちをあきらめないでください。自分を誤解していると感じているのであれば、その誤解をどうか解いてください。本当に信頼関係のしっかりした親子であれば、きっとこれはできると確信しています。

誤解されたまま別れるとか、付き合いが疎遠になるなんて、実の子どもなのに残念過ぎます。時間はかかるかもしれませんが、子どもとの関係は絶対に強固なものです。縁は消えないのです。

いま、もし子どもたちに気持ちが通じていないな、愛情が伝わっていないな、子どもとの関係がうまくいっていないなと感じることがあっても、将来、どこかのタイミングで、たぶんベストなタイミングで子どもにはそれが伝わっていたんだということを実感できるときが来るはずです。

※本記事は、2021年6月刊行の書籍『カサンドラ症候群からの脱却』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。