濁り立つ錦江支流をいくつ越え百済の国に汽車入りにけり

 

行き行きて百済野広し越えて来し小白山脈たたまりて見ゆ

 

ふりむけば国も最中となりにけり遠く囲める山霧きらひつヽ

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『短歌集 蒼龍の如く』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。