さて、ここでバーティカル検索ではわからない、注目するべき点がいくつかあります。ユニバーサル検索の拡張情報をよく見てみると、独自の評価点数や営業時間、宅配が可能であるかといった細かい要素が確認できると思います。

Googleは日々ユーザーの行動を解析しており、ニーズの高い必要な情報を自らが形を変えながら発信し続けています。

現在はコロナウイルスが世界中で猛威を奮っている状態ということもあり、「宅配が可能であるか」といったステータスが非常に重要視されています。数年前では存在しなかった項目です。たとえば飲食店だけを取っても、このような小さな気づきをGoogleから常に得ていくような意識がSEO対策では非常に重要となります。

次は「ラジオ体操」とGoogleで検索を行って、同じくユニバーサル検索の結果を見てみましょう。言わずもがなですが、最上段から複数の動画が掲載されていることかと思います。まさに「動画以外のコンテンツは不要だ」と言わんばかりの動画枠の取り方です。

このようにバーティカル検索だけではなく、ユニバーサル検索でどのような項目が拡張されているか、またどのようなレイアウトで表示されているかも大変参考になります。

実は私は、この「レイアウト」にも着目しており、デザインや表示件数もGoogleに合わせて真ま似ねる手法を取っています。1ページ内に複数の情報を掲載する際に「何件表示にしたらよいか?」といった質問をよく受ける事がありますが、主観ではなく「Googleが行っている表示件数や形式」を採用することが一番信頼のできるエビデンスではないでしょうか。

まとめ

このように、バーティカル検索やユニバーサル検索でユーザーニーズを調べた上で、ページの内容やレイアウトを作成していく事をお勧めします。「おそらく、ユーザーはこういった情報を求めているのではないか?」と、主観でコンテンツを作ってしまう可能性を減らし、本当に求められているニーズを叶えることがSEO対策の基本です。

このキーワードは、「なぜこのようなバーティカル検索の並び順なのか?」「なぜこのようなユニバーサル検索結果の表示形式なのか?」といったGoogleの意図をしっかりと捉えて、Googleが実現させようとしている理想の手助けをしてください。

Step up!

ページ内コンテンツの並べ方の優先順位は、まず、ターゲットキーワードのバーティカル検索結果を見ます。地図が左側に来ていればアクセス情報を。画像であれば商品や形といった画像ファイル。ショッピングであれば、すぐに購入への導線。動画であれば動きとして見れるムービーファイル。また記事だけではなく、ユニバーサル検索結果等を参考にして求められている情報を適切に配置する事を意識しましょう。

※本記事は、2021年10月刊行の書籍『目からウロコのSEO対策「真」常識』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。