大学の教育現場においてはカリキュラム上の制約を守りさえすれば、個別具体的な講義設計は各教員に一任されている。その意味で、高等教育におけるルーブリックの内容なども教員ごとにさまざまなスタイルが考えられる。一般に、ルーブリックを作成する際には表にある4つの段階を踏めばいいとされる5

その第1段階が振り返りである。これは、過去の講義実践などで明らかになった課題や、担当科目の位置づけなどを確認する作業である。その際、今ではどこの大学でも実施される「授業評価アンケート」の結果も参考になるかもしれない。

この検証結果は、主にシラバス上の【講義・演習概要】【学習目標】【授業形態】に反映されるだろう。ここが固まれば、次に学生に身につけて欲しいスキルなどを列挙する。

これが第2段階の学習目標リストの作成である。これは厳密にはシラバス上の【学習目標】に該当するだろうが、第1段階で固めた内容を具体的な授業実践にどう落とし込むかという観点からは【講義・演習計画】に、すなわち毎回の講義テーマに反映させた方がいいだろう。

第3段階は、学習目標リスト間に通底する共通項を見出してそれに命名するグループ化と見出しつけである。既に第2段階において毎回の講義テーマという形で学習目標はリスト化されている。そこから共通項を見つけてレポートなどでの評価基準とすればいい。そして、それは4~7個程度設定すると実際の採点業務上、効率的である。

最後の第4段階はルーブリック作成で、第3段階で設定した各評価軸に対して評価基準および点数配分を設定して表の形にまとめる。

その際、3~5段階に評価基準を設定すると採点業務は効率よく行えるし、得点分布もより細かくすることができる。最終的にルーブリック評価をどの程度成績評価に反映させるかを決めるといい。