その句会のハードルは高く、実力者といわれる人でも、五句のうち取られるのは二、三句なので、初心者の私には仕方がないことだと自分を慰めた。

最近になってやっと、月に平均して一句弱取ってもらえるようになった。句会を通じて、私は鍛えられたのだ。自分の句が取られない理由や、こうすればもっと良くなるという、主宰や先輩のコメントは、作句の貴重なヒントである。句会に出席することの意義はここにある。

経験を積むために私は、なるべく多くの句会へ参加することにしている。これこそ俳句習得の効率的な近道だと思うからだ。取られなかった句のうち、どうしようもないのは未練を持たず捨てる、推敲すれば句になりそうなのは、後日の句会に再登場させるべく、取っておく。私の俳句手帳の裏表紙に、主宰や先輩からもらったアドバイスが記載されている。

一部を抜粋すると、

・一句に、切れ字を二つ使用しない。三段切れの句はいけない

・季語は盛りの時を詠む。枯れた花ではなく、咲いているところを詠む

・単なる報告の句や原因・結果の句を詠まない

・俳句は原則として、自分の現在を詠む(目の前の物)

・ 俳句は経過ではなく結果を詠む。例えば、食べ物を買おうというのではなく、買って口に入れてどうだったかを詠む

・詠む対象を絞る。あれもこれもと一句の中に詰め込まない

・初心者には、擬人化は難しい

・企業や商品の名前を句に入れない

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『春風や俳句神様降りてきて』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。