女系天皇

眞子(まこ)内親王(ないしんのう)小室(こむろ)(けい)氏の報ほう道どうに接せっして。

子「芸能人(げいのうじん)?」

父「いや、眞子(まこ)(さま)だね。皇族(こうぞく)

子「女の人もいるの!?」

父「いるじゃん。上皇后(うえこうごう)陛下(へいか)養蚕(ようさん)のDVD 観たでしょ」

子「あ、そっか。結婚したら、この男の人が天皇(てんのう)になるの?」

父「いや、なれない。逆に眞子(まこ)(さま)一般人(いっぱんじん)になってしまう。完全に我々(われわれ)と同じ一般人(いっぱんじん)ってわけじゃないようだけど」

子「追い出すみたいで可哀想(かわいそう)だね」

父「そうだね。結婚(けっこん)しても皇族(こうぞく)のままにしようって話もあるけど。女性(じょせい)宮家(みやけ)って話」

子「何で今はそうなってないの?」

父「皇室(こうしつ)典範(てんぱん)っていう法律でそうなっている。なぜそうしたかは……とにかくいちいち難しいのよ、皇室(こうしつ)は」

子「跡継(あとつ)ぎがいないって心配してたよね」

父「うん、若い男子は一人だけになってしまった……まずい」

子「女の人はダメなの?」

父「それも皇室(こうしつ)典範(てんぱん)で……だから、天皇(てんのう)がいなくなってしまうかも知れないので、法律(ほうりつ)を改正して、女性(じょせい)にも(みと)めようという話をしてるんだけど、反対派はもいてなかなか進まない」

子「反対の理由は?」

父「『男系(だんけい)男子』ってちょっと難しいんだけど、(れき)()上、代々(だいだい)それで続いてきたから。それが伝統(でんとう)なんだと。

日本が日本じゃなくなるって言うね」

子「女性(じょせい)天皇(てんのう)、昔はいたじゃん」

父「『男系(だんけい)女子』ね。お父さん、またそのお父さん……と、初代(しょだい)天皇(てんのう)に向かってずっとたどっていけるのを『男系(だんけい)』と言うのね。お母さん、そのお母さんとたどっていくと皇室の外に出てしまう。養蚕(ようさん)上皇(じょうこう)(ごう)陛下(へいか)のお母さんは一般の方だから」

子「ずーっとたどったらさ、アマテラスオオミカミだよね。女の人じゃん」

父「だね」

子「じゃあ愛子様はOKだね」

父「今は皇室(こうしつ)典範(てんぱん)でダメ。皇室(こうしつ)典範(てんぱん)は戦後に出来たのよ」

子「変なの。男女平等じゃないの」

父「うん、皇室(こうしつ)は何でも我々(われわれ)一般(いっぱん)と同じには考えられないところがある。伝統(でんとう)というのは理屈(りくつ)じゃないところが多々(たた)あって」

子「女の人達は(おこ)らないの?」

父「いや、(おこ)ってる人はたくさんいるよ。女性(じょせい)女系(じょけい)の問題は賛成(さんせい)、反対でずっとケンカしている」

子「どうしたらいいの? 選挙?」

父「そうだね。候補者(こうほしゃ)が、私は皇室(こうしつ)をこうしますって

言ってくれればいいんだけど、ほとんどがそこに()れないんだよね」

子「何で?」

父「(むずか)しいからでしょ。興味(きょうみ)がないとか。それに、賛成(さんせい)、反対がハッキリ分かれるようなことを選挙中に言うと、意見が合わない人の票が()るじゃん」

子「ずるいね」

父「そうだね。でもずるいのは政治家(せいじか)だけじゃなくて、政治家(せいじか)まかせにしている我々(われわれ)もだってこと」

子「(ぼく)は女の人でもいいじゃんって思うけど」

父「そう思う人もたくさんいる。反対もたくさんいる。そして、天皇(てんのう)はいらないって言う人達もいる」

子「なんか自衛隊(じえいたい)の話と()てるね」

父「そうね。何か決めるのは大変なこと。とにかく、どういう結論(けつろん)を出すにせよ、もう時間が無いのは間違(まちが)いない」

お父さんのひとりごと

まず女性(じょせい)天皇(てんのう)女系(じょけい)天皇(てんのう)(ちが)いへの理解(りかい)が進んでいないように感じます。

皇室(こうしつ)の問題は、独特(どくとく)の用語も多く理解(りかい)がしにくいため、自分とは関係のない話だと思われがちではないでしょうか。

このままの状態(じょうたい)で、(ひさ)(ひと)さまに男の子がお生まれになるよう(かみ)(だの)みを続けるのか、女性(じょせい)女系(じょけい)天皇(てんのう)に道を開くのか、女性(じょせい)宮家(みやけ)はどうするのか、旧宮家(きゅうみやけ)皇族(こうぞく)に戻すのか、はたまた皇室(こうしつ)廃止(はいし)するのか。

国民で議論(ぎろん)をした結果であれば、それを受け入れなければなりませんが、(たな)上げ、先送りは息子の世代への責任(せきにん)放棄(ほうき)ではないでしょうか。

まずは学校でちゃんと教えること、有権者(ゆうけんしゃ)が自分の意見を持つことからだと思います。