②輸送機器(自動車、航空機、船舶)

自動車は世界的に電気化に向かっており、遅くとも2040年までにすべての国で化石燃料の車は生産廃止になるだろう。すでに計画実行中なので、この分野は遅れずにやり遂げられるはずだ。

ガソリン車と同じ馬力を目標に開発はせず、生活に支障がない程度の性能でいい、馬力は、ガソリン車より小さくてかまわないのだ。

自動車部品のリサイクル化をよく検討してもらいたい。トラックも同様に、どんなにがんばっても石油と同様な高馬力は得られないと心得てもらう。当たり前だが、なるべく歩きか自転車を利用して移動するといいだろう。

航空機は、電気化の開発を始めたばかりであるが、数百人乗機できる航空機は、電気式モータ+蓄電池によるプロペラ機の設計は不可能だろう。電気式モータでは、せいぜい数人乗りの航空機で、距離もそんなに長く乗れないのだ。最初から人が乗る航空機は不可能とみた方がいい。無人で動かすドローン機ならば、上空からの調査用に使える。しかし、人が乗る航空機は、もう存在できない社会になっていく。

100馬力相当の車に使用する蓄電池の重さは約300kg。大人数用の航空機では、電池が重すぎて航続距離も短くなるため、全く実用的ではないのだ。将来、二酸化炭素が少なくなった社会になったら、レジャーで飛行船ぐらいは乗れるだろう。急激に航空機をゼロにすると社会が混乱するので、例として2025年で現在の50 %削減、2030年で残り50%削減、2031年以降は、対象国と二国間協議の上で渡航者を決めて、政府専用機で渡航することがいい。

航空機はとんでもなく多くの二酸化炭素を排出しているためなんとしても2030年には原則ゼロにしなければならない。航空会社は大変なことになるが、航空会社の人員は、ためらわずに温暖化対策事業に関わってほしい。

船舶では、電気化した船がすでにあるが、そんなに大きくはない。太陽光発電を補助として、蓄電池を使い船を動かしていく。石油船よりかなり小型で、輸送時間もかかることを心得てもらいたい。これも航空機のように段階的に削減し、2050年までにゼロとしていきたい。

③農業機器

これは、電気化が未開発のようである。農業機器は、晴れた日に使うことが多いため、太陽光パネルと蓄電池の併用でモータで耕作できるようにトラクターを用意するといいだろう。

日本の小規模農家などは、耕作中に蓄電池切れを心配しなくてもいいが、アメリカやオーストラリアのような大規模な農業は、設計に注意しなければいけない。場合によっては蒸気機関で設計する可能性もある。2040年には、化石燃料を使う農業機器はゼロとすること。

※本記事は、2021年7月刊行の書籍『新地球論―新宇宙論―新神論』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。