ポイ捨て

散歩をしていると色々(いろいろ)なゴミが落ちていることに気付いた。誰が()てているのか、不思議なようだ。

子「なんで街にはゴミが落ちてるの?」

父「ポイ()てする人がいるからじゃん」

子「(ぼく)()てたら(おこ)られるよ」

父「おまえみたいに(おこ)ってくれる人がいないからだな。目の前に警官(けいかん)がいたら(だれ)()てないだろうね」

子「ひどいね。街中ゴミだらけになる」

父「でもそこまでなってないでしょ。ちゃんとした大人がほとんどだってことだよ。シンガポールは綺麗(きれい)だったんでしょ?」

子「すごく(きび)しいんだって。ポイ()てしないようにゴミ箱がたくさん置いてあるんだけど、どのゴミ箱も満杯(まんぱい)だったよ」

父「回収(かいしゅう)が追いつかないんだね。そこまで(きび)しいなら、ゴミは全て持ち帰れって言った方がいいね」

子「日本もそうすればいいのに」

父「反対する人も多いと思うけど、レジ(ぶくろ)有料化みたいに人間はすぐ()れるからね、すればいいと思うよ。コンビニのゴミ箱も(つね)満杯(まんぱい)だね」

子「(ぼく)が出来るんだから、大人も出来るよね」

父「そうだね。でも帰ってくるといつもポケットにゴミが入っているよね。誰が出して()てていると思ってるの」

子「知ーらない」

お父さんのひとりごと

(えら)そうな大人が意外とルールを守っていないということを、成長と共に子どもは気付いてしまいます。その時に説得力(せっとくりょく)威厳(いげん)をどう(たも)って乗り()えるか。親子とは緊張(きんちょう)関係(かんけい)にもあるのだと思う今日この(ころ)です。

教えて!

みんなにとって、大人のダメなところって、どういうところかな?

※本記事は、2021年9月刊行の書籍『親子で語りたいテーマ24』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。