お父さんのひとりごと

平和とは、戦争と戦争の間、(なぎ)状態(じょうたい)()ぎないとか、本質(ほんしつ)は強者による「平定」であるという論説(ろんせつ)もあります。本来人間は好戦的だと思いますし、争いをなくすにはどうしたら良いかというのは永遠(えいえん)のテーマだとも思います。

その中で、武器(ぶき)を売るという行為(こうい)は、戦争の道具を売って(もう)けることであり、また、売った武器(ぶき)(だれ)かが(ころ)されるということであり、先進国として()ずかしい、平和に反する行為(こうい)だという批判(ひはん)がなされます。

(たし)かに戦争の道具ではありますが、現在(げんざい)の日本に当てはめれば防衛(ぼうえい)の道具とも言えます。日本が売らなくとも、他国が売ります。

例えば国際連合が武器(ぶき)輸出入(ゆしゅつにゅう)禁止(きんし)したら、各国が多くの資源(しげん)を投下して自前の武器(ぶき)研究開発を加速させるだけでしょう(哀)。

※本記事は、2021年9月刊行の書籍『親子で語りたいテーマ24』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。