キャリアについて

昇格

第一選抜をくぐり抜けると、当然第二、第三と続きます。どんどん難易度が上がって最後は社長となります。大企業の出世競争は障害物競争のようなもの。様々な障害(業務)を乗り越えながら前に進むわけですが、いろいろな要因があって途中で前に進むのを諦めるのです。

私が「はーっ、マジばっかばかしー。出世するのにそれが条件かあ? 出世してもこんなもんか?」と思った決定的な出来事が二つあります。

一つ目、上司からこう言われました。「お前さー、(昇格)推せないよ。だって、周り見ろよ。お前より早く出社して遅くまで働いているよ。お前来るの遅いし、帰りも早いだろ」

昇格できた理由やできなかった理由をはっきり伝えてくれる会社、オープンで好きです。できなかった理由を言ったら社員は反論しそうですが(特に欧米)、受け入れる度量があるのでしょう。

第一生命だけでなく、「この銀行も懐深ーい」。でもメインバンクは自社ではなく、ネットバンクです。「裏切ってごめんなさい!」第一生命のようには思いません。「使いづれー、手数料たけーんだよ」文句ばかり言います。愛社精神は一ミリもありません。

こうまでハッキリ昇格を見送られた理由を言われて、「そっかー、わかったわかった」と合点しました。晴れ晴れした気持ちになりました。「この会社、共働きで育児をする家庭に目がいっていないな。専業主婦、大前提だな。オレは毎日とは言わないけど、ほぼ毎日、保育園の送り迎えいってんだよ。今流行りのイクメンやってんだよ」

会社に長くいる時間が昇格の条件になるならば、私は無理。時間より質だと思うのですが、質は評価しづらいし、主観的になります。

だから、わかりやすい表面的なところを昇格の一因として指摘するわけです。勤務時間が短いのは事実ですから、反論のしようもありません。

現在において共働きが当たり前なのに、子供が三人いて少子高齢化に貢献しているのに、人事制度が古くて評価されない仕組みになっています。

働き方改革の過渡期にある今、多分私は犠牲者。間違っていますか。共感いただけないでしょうか。

まあ、仕事の質で評価していただいても苦手で大嫌いなシステムの業務なので大した仕事はしていません。昇格できないわけですが、このままでいいわけがない、でも人事制度上そう評価されるしかないのです。