逆子のプライベート出産により人生観が変容したC・Dさんの夫

逆子だったC・Dさんのプライベート出産は、最終的に夫が「万が一、何があっても誰のせいにもしない。全責任を自分がとる」と腹を括ったことがGOサインとなっていました。

子どもは仮死状態で生まれたようですが、夫は動じなかったようです。

では、夫は、どのように出産に向き合い、プライベート出産によって、どのような人生観を持つようになったのでしょうか。

「(感じたことの)一つはやっぱお産っていのちがけなはずなんだと。(略)、家族のいのちを、本当に責任を取るっていう、本気で責任を取りに行くっていうのがお産だなと」

「今の医療現場の出産は、依存が前提になってる気がするんですよ。(略)依存が前提で出産になってるから、親もずっとそのあとも保育園に依存して、学校に依存して、社会に依存して、子どももずっと依存して、結局自分に自信持てない社会構造になってる。ただ、そこを脱却するすごいチャンスだったなと、自然出産って」

「出産と生き方っていうのはあれ、すごいつながってる。人に人生決めてもらいます(という生き方)だと、本当に病院の言いなりになって、結局ずーっと何か、誰かのせいにして終わるんだろうなと。(略)幼虫がさなぎになってチョウチョになるみたいに、それぐらい本当に人生観が変わる、引っ繰り返る機会をいただいたよね」

「(出産後に)すごく感じているのは、結局本当にいのちって、ずーっと脈々とつながっている、一番大事なものだなあと。(略)人、家族、両親やご先祖様に対しての感謝っていうのは、何か質が変わったよね」

「女性は現場でいのちを懸けて、いのちを産み落とすということは役割でしょうけど、男は逆に、社会から家族、女性のいのちを守るっていうことが、逆に男の素晴らしさなんだろうなっていう役割を感じたので。逆に僕は男として生まれて良かったなと思いました」

この夫婦のインタビューには夫が積極的に応じてくださいました。

プライベート出産で、家族のいのちを病院にお任せしないで自分で責任を取る(何があっても誰のせいにもしない)覚悟を決める経験をし、そのことで、生き方そのものが「依存」から「自律」へと大きく変容し、さらに、つながるいのちへの感謝の質が変わり、家族の中で男(夫)の役割が明確になったのです。

※本記事は、2021年9月刊行の書籍『私のお産 いのちのままに産む・生まれる』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。